一気通貫で業界の常識を変革していく!
~クイックの独自の戦略について採用担当の井口さんに聞いてみた!~
株式会社クイックの井口史哉(いぐちふみや)様に取材して参りました。人材業界の問題に対してクイックがどう顧客のためを追究しているのか、クイックだからこそ感じられるやりがい、クイックの良さ、そして井口様の思いに迫ります!
プロフィール
井口史哉(いぐち ふみや)様
筑波大学卒。大学まで野球を続けており、在学中には留学や東南アジアでバックパッカーを経験。その後株式会社クイックへ入社。医療業界の人材紹介コンサルタントとして2年間CA、RA*の双方を経験し、現在は新卒採用担当としてインターンの企画、学生とのキャリア形成に携わっている。
※CA:求職者側のサポートをするキャリアアドバイザー
RA:企業側のサポートをするリクルーティングアドバイザーの略。
熱意を持って働く人を増やしたい!
ーー本日はよろしくお願いします!
まず人材業界に興味を持った理由をお伺いしたいです!
井口:人材業界に興味を持った理由は2つありまして、1つは熱意を持って働く人を増やしたいという思いがあるからです。
ーー詳しくお伺いしたいです!
井口:就活をしていた時に、熱意を持って働いている人が6%しかいないという記事を読んだんです。
ーー6%って少ないですね。
井口:そうなんです。その現状に対して非常に危機感をいだきました。
自分もこれから熱意や働きがいを持って働きたいし、世の中にそういう人がもっと増えてほしいと思いました。
井口:仕事は人生の3分の1を占めると言われており、「働く」という根本のところから変えられる人材業界に魅力を感じました。また、四大経営資源*の中でも一番根幹と言われている「ヒト」という側面に関われるのも社会貢献度の高さから非常に魅力的だなと感じていました。
※四大経営資源:会社を経営するうえで重要となる4つの資源であり、「ヒト」「カネ」「モノ」「情報」から構成される。
ーー「働く」を根本から変えていきたいという思いがあったのですね!
次に2つ目の理由をお聞きしたいです!
井口:人材紹介ビジネスは無形商材で正解がない唯一のビジネスだからこそ成長できるし、やりがいにもなると感じたからです!
ーーもう少し詳しくお伺いしたいです!
井口:有形商材はものの善し悪しがサービスの質に繋がりますが、無形商材はサービスの質は自分自身にかかっているので、自分が信頼をしていただけるだけのコミュニケーションスキルやお客様の本質的な課題を見抜いて提案する能力を身につけられます。
井口:また、正解がないという点ですが、人材業界は実はIT業界と並ぶくらい新規産業であり、かつ数少ない成長産業なんです。
そのためまだまだ余白が多いビジネスですし、その中で顧客によって「採用」「キャリア」は1つ1つ異なるので、その本質まで深く入り込んで提案する必要があります。
ーーなるほど!
井口:ですので、「井口」という人間が成長することによって提案の幅が広がりますし、その先の顧客から信頼をいただくことによって大きなやりがいに繋がるんです。
無形商材でかつ正解がないからこそ難しいですが、色んな人と触れ合って価値観を深めていくことで、自分の市場価値を高められると思ったので人材業界がぴったりだと思いました。
ーー成長とやりがいという点で人材業界に魅力を感じられたのですね!
どうして市場価値を高めたいという点を重視していたのですか?
井口:私自身就職活動をしていた頃は、この仕事に就きたいとか、30歳でこうなりたい、40歳でこうなりたいという考えはなかったんです。だからこそ、自分が「この仕事をやってみたい!」となった時に、自由にキャリアを選択し続けられる状態にありたいと思ったんです。
クイック一丸となって業界No.1を目指す
ーー続いて人材業界の中でもクイックに入社した理由をお伺いしたいです!
井口:理由は3つありまして、1つ目は業界No.1を本気で目指す、下剋上のような環境に惹かれたからです。
ーー下剋上のような環境ですか…?
井口:そうなんです。高校時代の野球部での経験と今のクイックのフェーズが下剋上という面でとても似ているんです。
ーー詳しくお聞きしたいです!
井口:高校時代に野球部に所属していたのですが、県大会準優勝をおさめることができました。その際にチーム一丸となって強豪私立を倒していくことが下剋上のようでした。
ーー私立高校が強い中、準優勝されたのはすごいです!
井口:クイックは人材業界の中では後発での参入ですが、独自のビジネスモデルで業界の常識を変革していきたいという想いがあります。
また、現在第二創業期というフェーズの中で、安定した基盤を持ちながら、出る杭を伸ばす風土で自分が活躍しながら会社を創っていく。そのクイックのフェーズが高校時代の下剋上のような経験とリンクし、とても魅力を感じました。
ーーワクワクしますね!
井口:そして2つ目は社員全員が同じ方向に向かって進む社風に惹かれたからです。私は目標に対して「誰と」実現させていくかも大切だと思っていて、クイックの社員と業界No.1という目標を成し遂げたいんです。
ーー素敵ですね!クイックの社員さんはどういう人たちが多いのでしょうか?
井口:とにかく熱い思いを持った人たちが多いです。
ーー熱い思いですか…?
井口:社員全員が「関わった人すべてをハッピーに」という理念を本気で体現しようとしているんです。
ーーすごいですね!
どうして全社員が理念に向かって同じ方向を向くことができているのでしょうか?
井口:自分たちと働く仲間は自分たちで採用しているからです。クイックの採用は一味違って、基本的には現場の社員が面接官になります。
ーー全員が面接官になってるんですね!
井口:そうなんです。クイックは企業理念に共感できる仲間を集めることを一番大事にしています。
会社が一丸となって採用するからこそ社員全員が理念に共感しており、理念に向かうことができているんです。
ーー採用からこだわっているんですね!
顧客のことを一番に追究できる秘訣!
ーー続いて3つ目の理由ついてお伺いしたいです!
井口:1番社員のため、顧客のためを追究している会社だと思ったからです。
ーーそれはどうしてでしょうか!
井口:クイックが「一気通貫制」というビジネスモデルを取り入れているからです。
日本では効率化に伴い、コンサルタントが個人担当と企業担当に分かれる「分業制」が主流になっています。
ですが、クイックでは1人のコンサルタントが個人と企業の双方を担当し、双方の視点を持った客観的な視点から個人・企業にコンサルティングを行う「一気通貫制」というビジネスモデルをとっているんです。
ーーそうなんですね!
なぜ、クイックでは「一気通貫制」を採用しているのでしょうか?
井口:「一気通貫制」が社員のため・顧客のために繋がると考えているからです。
本来、人材業界はもっと企業や求職者の本質に向き合うことができるビジネスだと感じているんです。
ーー具体的にお聞きしたいです!
井口:分業制の場合、求職者と企業のどちらかを担当するため、双方の視点を持った客観的な立場から本質を捉えたご支援を行うことや、それに伴なう社員のやりがいを感じることが難しいと考えています。
井口:また、人材紹介は無形商材であるため、いい意味でも悪い意味でも情報を操作できてしまうという課題があります。
例えば、「Aの企業に入ってもらった方がいいけど、Bの企業に入ってもらった方が会社としては利益があるため、Bの企業をおすすめしてしまう」という事例が発生してしまう可能性があるんです。
ーーそのようなこともあるんですね…。
井口:そこでクイックでは双方を深く理解したうえで、より納得感を持って支援したいという想いから「一気通貫制」を採用しています。
ーー「一気通貫制」を採用することによって顧客のためを追究できるんですね!
コラボレーションのここがすごい!
ーー実際にお仕事をされて苦労したことはありますか?
井口:To B、To C*で求められるコミュニケーションスキルは違うので、双方のスキルを身につけるのが大変でした。
※To B:To businessの略称。対企業の意味
To C:To customerの略称。対個人の意味
ーーTo BとTo Cでどういう違いがあるのでしょうか?
井口:To Bは論理性が求められますが、To Cは感情面にも配慮する必要があるという違いがあります。ですので、論理と情理の2つの側面から信頼を築くことが必要になります。
ーーそうなんですね!確かに大変そうです…。
どのようにして双方のスキルを身につけられたんですか?
井口:先程お伝えした一気通貫制で双方のご支援ができることに加え、「コラボレーション」により社内での学びが多い環境だったからです。
ーー「コラボレーション」というのはどのようなものなのでしょうか?
井口:自分が担当している企業や求職者と、他のコンサルタントが担当している企業や求職者をマッチングさせることです。
ーー他の人の担当している企業を紹介することもあるのですね!
井口:そうなんです。コラボレーションをするには他の担当者とたくさんコミュニケーションをとる必要があるので、自分の考えや感覚が研ぎ澄まされていくんです。
ーー色んな人と話すことで得られるものもあるんですね!
井口:例えばこの視点は持ててなかったな、こういう観点からもう少し広い視野でみると企業や求職者のためになるんだなという風に。だからこそ自分自身のできなかったところを色んな方々からの意見を頂きながら乗り越えることができました。
ーーコラボレーションという仕事の仕方があったからこそ乗り越えられたのですね!
とても素敵です!
答えが1つじゃないから難しい
ーー続いて入社して一番印象的だった業務についてお伺いしたいです!
井口:一番印象的だったのはコロナの影響で看護師不足になった地域の採用を支援するプロジェクトです。
ーーコロナ禍真っ只中のプロジェクトだったのですね!
どのようなことをされたのでしょうか?
井口:その地域の方だけでなく県外の方に対しても焦点をあて、各病院の採用成功をリードしました。
井口:一番看護師の採用に苦戦していた地域だったこともあって、横断的に自分のチーム以外も巻き込むようなプロジェクトだったので、当時の上司にも助けられてビックプロジェクトを見事成功に収めることができたんです。
ーーすごく大きなプロジェクトだったんですね!実際にプロジェクトを進められていかがでしたか?
井口:立ち上げ段階のプロジェクトで何もわからないところから着手していったので、0から1を生み出すことが難しかったです。
学生の時は1つ正解がある中でどう正解にたどり着くかが求められましたが、社会人になるといろんな正解がある中で0からどのように作り上げていくかが求められるんです。
ーー確かにそうですね!
井口:どれが正解かわからなく、手探りで進めていく状態の中で自分の考えで仮説を立て、壁打ちして、実行して、できたものは続けて、できなかったものは改善して変えて…。
この繰り返しで成功した0から1を生み出す経験は自分にとって大きな財産になったと思います。
ーー試行錯誤しながらプロジェクトを成功に導かれたんですね!
自分だからと頼ってもらえた時の嬉しさ!
ーーでは続いてクイックだからこそ感じる働きがいや楽しさを教えてください!
井口:2つありまして、1つ目は「井口」という人間でお客様から直接的な感謝や評価を頂けることです。
ーーそう言って頂けると本当に嬉しいですよね!
井口:正解がなく、無形商材だからこそ顧客からの信頼をいただくことは非常に難しいんです。それでも本気で顧客に向き合って、時には厳しい意見も伝え、その人の価値観の本質に迫る必要があります。
ーー価値観の本質ですか…?
井口:例えば、対求職者の場合には、その人の過去の経験や将来像だけでなく、赤の他人には話せないようなことまで話を聞いた上で提案する必要があり、信頼関係が必要です。
井口:対企業の場合にも、企業の本質的な課題を見つけるために何回も繰り返しやりとりをして、企業の経営の最重要戦略と言われている「採用」などを知った中で提案をします。
ーーなるほど!
井口:ですので、顧客のことを深く知り、本質を捉えた上で提案することで大きな感謝を頂けるので、井口さんだから頼って良かったと言われたときは本当に嬉しいです。
ーーお客様に本気で向き合うからこそやりがいになるんですね!
井口:2つ目は与えられる影響力の大きさです。
自分の力で人や企業に大きな影響を与えることができ、そこに留まらず自分が支援している企業様の顧客や求職者の先にいる家族にまで影響力があります。
ーーそこまで影響を与えられるなんて素敵です!
井口:例えば先ほどのプロジェクトの事例であれば、自分の提案した内容が受け入れられたことにより、看護師さんが採用され、患者さんを救うことができるという大きな社会貢献に繋げることができました。
ですので、自分の与えられる影響力がとても大きいところも人材紹介/クイックだからこそ感じる魅力であると思っています。
ーー目の前にいる人だけでなく、関係者の方々まで巻き込んで仕事ができるところが魅力なのですね!
これからもクイック共に成長を続けたい!
ーー会社として成し遂げたいことと、井口様の個人の目標についてお聞きしてもいいですか?
井口:クイックは世界中の人材組織の課題を解決する「世界の人事部」の実現を目指しています。そのため今ある既存のビジネスを伸ばしたり、海外事業の展開、M&A*などの他の事業も展開していきたいですね。
※M&A:Mergers and Acquisitionsの略。2つ以上の会社が1つになったり、他の会社を買ったりする事業
ーーすごく大きな規模ですね!
井口:私個人としての目標は2つありまして、1つ目は自分も組織を担えるような存在になることです。私はこの会社が本当に好きで、今後様々なことに挑戦をしていきたいと思っています。そしてクイックは本当に業界の常識を変えることもできるのではないかと思っているので、自分もクイックと共に業界のスタンダードをつくっていきたいです。
ーーとても素敵です!
井口:そして2つ目はキャリアの考え方を広めることです。
中学や高校では自分のキャリアについて考える機会があまりないと思うので、そういった学生たちに対して自分自身のキャリアについて考える機会を作ってあげたいです。
ーーありがとうございます!最後に学生に向けてメッセージをお願いします!
井口:仕事は人生において大きな時間を占めるもので、人生を支えていくものになります。
就職以外にも起業や大学院など様々な選択肢がある中で、大切なのは自分がどれだけ納得感を持てているかです。自分が納得感を持てていればどの業界、どの企業でも絶対に活躍できます。
ーー納得した選択ができれば自信に繋がりますよね!
井口:だからこそ自己分析を大切にして欲しいです。自己分析はプラスの面も見るのはもちろん、マイナスの面まで必ず見る必要があるのでネガティブになってしまいがちだと思います。ですがそこを見つめ直すからこそ自分のキャリアに直結します。納得感があれば自分で選んだ決断は自分で正解にできます。様々な選択肢がある中で、もしそれがクイックだったら嬉しいです。
ーー納得感を持って自分のキャリアを歩むためには自分を知ることが不可欠なのですね!
本日はありがとうございました!
事業概要:
「ヒト」「モノ」「カネ」、そして「情報」という経営の4大資源のなかでも、一貫して「ヒト」と「情報」に特化したサービスを提供しています。
クイックグループの事業資産を総合的に活用して、さまざまなお客様の要望に応えることで社会に貢献するとともに、「人材や事業展開の課題解決はクイックに」という信頼を築くことによって、企業価値を高めています。
事業内容:
・「人材」と「情報」2つの事業を展開
『人材紹介事業』では、採用企業と求職者を直接結びつけることによって最適なマッチングを実現。これらが、事業の柱となります。
さらに人材領域の創業事業となる『リクルーティング事業』では、人材採用広告で人材と企業のマッチングをサポートしています。
情報領域では人材ビジネスを支えるWeb上での情報提供をはじめ、現在では人事関連のWebサイトおよびイベントの運営、さらに北陸地域での出版・Web事業などを展開。
このように、情報関連事業は、クイックグループ全体で推進する事業となっています。
経営理念:
関わった人全てをハッピーに
インタビュアー:岩本海愛
ライター:岩本海愛