トライ&エラー 人生をかけて叶えたいこと
〜失敗の重要性を説く長瀧さんの背景に迫る〜
今回は株式会社マイナビの長瀧さんに取材をしてまいりました。
長瀧さんは7年間求人広告の営業活動を続けられた後、ベンチャー投資の部署へ異動されました。
今回は自身の失敗の経験から学生への支援をしたいと感じ、様々な活動をされている長瀧さんのキャリアと背景に迫ります!
プロフィール
長瀧 知士(ながたき ともひと)様
1990年11月29日生まれ。
放送局への就職活動を失敗された経験から、
「学生のキャリア形成に関わりたい」という目標の下、株式会社マイナビへ入社
2014年の入社から7年間の法人営業を経験された後、
8年目の2021年より、ベンチャー投資業務の部署へと異動されました。
現在は、マイナビの業務と共に、OB訪問等で学生へのサポートをされています。
憧れから気付いたこと…
ーー本日はよろしくお願いします!
まずはマイナビへの入社経緯をお伺いしたいです。
長瀧:初めはテレビ局を志望していたんです。
幼い頃からテレビが好きで、給料や待遇面も含めて、夢のある世界だなと思って魅力的に感じていました。
ーー初めはテレビ局への憧れが強かったのですね!
長瀧:そうですね。憧れは強かったと思います。
実際、中学校の頃からテレビ局で働くための進路選択や努力をしてきました。
ーー具体的にはどういった選択や努力をされてきたのでしょうか??
長瀧:テレビ局への就職率が高い学校に行くために進路を決めて、受験勉強をしていましたね。
ーーすごいです…。
そこから人材業界を志望するようになるまでにどういった変化があったのでしょうか?
長瀧:テレビ局への就職活動が失敗してしまったことがきっかけです。
たくさん準備をした上で臨んだ面接で、「なぜ君が報道をするのか」という質問に対して言葉がでなかったんです。
そこで初めて自分がテレビ局員になることだけを目標にしていたことに気づきました。自分がテレビ局になんとなく憧れていただけで、入ってからやりたいこと、成し遂げたいことが特になかったんです。
結果的に質問に答えられなかった自分は不採用になってしまいました。
ーー そうだったのですね。気持ちはすぐに切り替えられたのでしょうか?
長瀧:もちろん当時はすごく落ち込みましたし、涙も止まりませんでした。
ただ、自分がこれまでテレビ局へ入社するためにしてきた努力をもうしなくていいんだという解放感もかなり大きかったですね。
ーーなるほど、そういったことがあったのですね。
長瀧:はい。その経験をきっかけに自分と同じような失敗をしてしまう就活生を減らしたいと考える様になりました。
そして、『就活生に自分の経験を伝える』という目的を掲げて人材業界を中心に就職活動を行って、マイナビに出会ったという流れですかね。
ーーそうだったのですね!
とはいえ、学生のキャリアサポートを行う会社は多いと思うのですが、その中でマイナビを選ばれた理由はなんだったのでしょうか?
長瀧:一言でいえば飢餓感を感じたからですかね。
ーー飢餓感…!どういうことでしょうか?
長瀧:飢餓感っていうのは常に背水の陣みたいな感覚ですかね。
私が当時参加したマイナビのインターンシッププログラムに、企業への提案ワークがあったのですが、人事のフィードバックで、「皆さんの提案は企業様が採択するレベルには達していません」と学生に向けてもはっきりと伝えてくださったんです。
学生相手でも成果に妥協しない姿勢を感じて、ここなら頑張れると思いました。
ーーなるほど!そうだったのですね。
ちなみになぜ飢餓感という点を大事にされていたのでしょうか?
長瀧:大学生の時に行ったラオス旅行で、現地の子供達が生きるために日本語を含む3カ国語を習得している様子を見たことがきっかけですね。
生き残っていくためにとてつもない努力が強いられる環境にいる彼らを見て、自分がぬるま湯につかっていることに気づきました。
私もこの飢餓感を感じながら生きていかなければなと思ったことが大きいです。
ーーそういった背景があったのですね。
最下位も1つの経験!
ーーマイナビに入社されてからは、どのような業務をされていたのでしょうか?
長瀧:中小企業様向けの求人広告営業ですね。
アポイントの獲得から提案、受注、採用成功までのフォローアップを行っていました。
ーー一連の作業を全てされていたのですね!
ちなみに広告営業だと『就活生に自分の経験を伝える』という目的とは少しズレるような気がするのですが、なぜ営業を選ばれたのですか?
長瀧:社会人経験の少ない自分では学生に伝えられることが限られていると感じたからです。
実際の企業を知らないと学生に伝えることができないですし、企業の採用について『リアルな知識を蓄えたい』と思い、営業からスタートすることにしました。
ーーそうだったんですね!実際に働かれてみていかがでしたか?
長瀧:最初は出来ないことだらけでしたね(笑)
アポイントがとれないのもそうですし、本当にたくさんの方に怒られてきました。1年目は同期の中で最下位にもなってしまったんです。
ーーそれは大変でしたね…!
そこからどう乗り越えていかれたんでしょうか?
長瀧:最下位という結果を出してしまったので、まずはその理由を分析しました。
ーー分析された結果はどうだったのでしょうか?
長瀧:自分は失敗や怒られることを恐れて一番大切な「挑戦」ができていなかったんです。
当時は怒られるのも嫌で、電話1つかけるのも相手方の都合を深く考えてしまったり、プライドが邪魔してわからないことも全て自分1人で考えてしまっていました。
ーーそこに気付いたことで成果を出されたんですね!
長瀧:そうですね。あれこれ悩むよりも分からないことを先輩やクライアント様に聞くことの重要性だったり、その上で場数を踏むことが大切だと気付いたのは大きかったです。
最下位を取ってしまった以上自分のプライドなどにこだわっていられなかったので、がむしゃらにやるしかありませんでした。
ーーそのように改善されていったのですね!
結果を出される中で『知識の蓄え』を実感されることはありましたか?
長瀧:それはすごく実感しましたね。
特に営業5年目からは、大手企業様の担当をしていたのですが、中小大手、他業種、多職種の企業と関わることができて視野がすごく広がったと思います。
長瀧さんが目の当たりにしたベンチャー企業の魅力とは?
ーー現在はどのような業務に携わっているのですか?
長瀧:今はベンチャーキャピタルという技術や仕組みはあるが、資金力がないというベンチャー企業様に投資をするという業務を行っています!
ーーすごいです!どうしてそういった部署へ異動されたんですか?
長瀧:ベンチャー企業独自の魅力に気づいたことですかね。
ーーどのような魅力があったのでしょうか?
長瀧:技術力もそうですが、やはり働かれている方々の熱意ですね。
仕事を通して世の中にインパクトを与えたいという想いを持っておられる方々が多いですし、お話しをする中でもすごい熱量を感じます。
ーーなるほど、そういった方々と関わる中でベンチャー投資に挑戦してみたいと思われたのですね!
長瀧:そうですね。
大手企業の営業担当をしている頃に、ベンチャー企業様と協力して行ったインターンコンテンツの提案に対して、その翌日、数千万円を用意してくださるなど、すごく興味を持っていただきました。
大手企業はPR力やブランド力があるので、うちの商材のみでは完璧に課題解決ができない場合もあるんです。そういった企業様に対しても影響を与えることができるということを感じたのもきっかけとしては大きいですね。
そんな魅力や気づきがあったので今の事業部への異動を希望しました。
ーーそうなのですね!
ちなみにベンチャー投資とは具体的にはどのような形で支援をされているのでしょうか?
長瀧:企業の株を購入して資金支援をしたり、ベンチャー企業との協力で新たな商材を生み出したり、マイナビの業務の効率化を図るなど、winwinの関係を築くための活動を色々と行っています。
ーーとても責任重大なお仕事ですね!
そのなかでも『やりがい』があればお聞きしたいです。
長瀧:本当に責任は大きいですね(笑)
ただ、やりがいはあります。
未知の領域で、正解がないからこそ、自分たちで作り上げる。
そして、ベンチャー企業のとてつもない熱量を持った人達と議論をする面白さもすごく実感しています。
また、未来のある、素晴らしい技術を持った企業を支援する中で、マイナビも一緒に成長していきたいとも思っています。
ーーすごく素敵です!
〇〇を持っていると必然的に挑戦できるようになります
ーー長瀧さんがこれまでの社会人生活を振り返って学んだことを教えていただけますか。
長瀧:たくさんあるのですが、主に2つですね。
1つ目は危機感をもって行動することの大切さです。
日頃から危機感を抱いていると、焦燥感が生じてきますし、自ずと挑戦が出来るようになって来るんですよ。
挑戦をしていくことで失敗をしてしまうことはありますが、失敗を乗り越えていくことが自己成長につながっていくと思っています。
根本として、危機感を持ちつつ行動していくことが大切ということをすごく実感しました。
長瀧:2つ目は目の前の目標ではなく、中長期的な目標を立ててから短期的な目標に取り組むということです。
目の前のことに捕らわれすぎて、先のこと、自分自身の最終目標が見えなくなってしまったら本末転倒ですし、
自分自身も、「若者が自信を持ってキャリア形成が出来るようになる」という軸をブラさずに、遠回りはしつつも視野を広げるための活動ができてるのでこの2つは本当に大切だなと感じています。
ーー本当にその通りだなと思いました!
ちなみに長瀧さんご自身の目標がありましたらお聞きしたいです!
長瀧:まずは就活生も含めて、若者が自信を持ってキャリア形成が出来るようになってほしいですし、自分がその一因を担えるようになりたいですね。
会社と同じ方向を向いて進んでいくことはもちろんですし、自分という人間に価値を見いだして貰えることを目標として、個人でもOB訪問をうけつつ学生をサポートしていきたいと考えています。
ーーとても素敵です!
他にも取り組まれていることがあれば教えてください!
長瀧:人がどうありたいかなどを紐解く技術を持っている証明でもあるキャリアコンサルタント資格を取得して、それを活かすために個人でも情報を発信していくことと、高校生からのキャリア形成に関わっていくという二軸に取り組んでいます。
現在はマイナビという恵まれた環境に居させていただいているのですが、社外の取り組みでは大手の看板を外して、長瀧という人間に価値を見出してほしいなと考えています。
最終的にはこの活動で生み出したものを会社に還元したいとも考えていますね。
ーーなるほど!
会社での業務と自身の目標達成のための努力を織り交ぜて活動されているのですね!
長瀧:そうですね。
自分の「若者が自信を持ってキャリア形成が出来るようになる」という目標実現に向けて、マイナビでの業務と個人の活動の二軸を関連させて相乗効果をうみたいと考えています。
ーーありがとうございます!
失敗が成長の礎に!
ーーでは最後に学生に向けてメッセージをお願いします。
長瀧:まずは大人を頼ってください。
就職活動は自分1人で悩んでいても答えが出ないことは多いですし、答えを知っている人に助けを求めることで最短で答えに近づくことが出来るので、何か困ったときはすぐ近くの先輩や詳しい人に聞いて欲しいなと思います。
長瀧:あとは失敗を恐れずに挑戦することですね。
人間は失敗をすることでしか成長できないし、二度と失敗したくない!という想いが生まれることで、次から失敗しないために対策することが成長に繋がります。
挑戦が成功すれば最高ですが失敗してしまったとしても、今後の成長へと繋がるので、大人を頼りつつ挑戦していってください!
また、看板や学歴は全く関係ないのが社会人の世界です。
肩書きや看板に頼ることはなく挑戦や失敗をしてほしいなと思います。
自分も留年や営業成績最下位といった大きな失敗をしてきたことで今の自分があると思っています。
どれだけ失敗しても取り返せます!!頑張ってください!
ーー長瀧さんの自身の経験から溢れる学生への想いがとても伝わってきました!
取材は以上となります。ありがとうございました!
事業概要:
マイナビグループでは、社会や人々の有益となるようなサービス提供を目指した事業展開を行なっています。
就職や転職、人材紹介、アルバイトなどHR領域における事業やニュースやウエディング、
農業といった生活情報分野など、多彩な事業を展開しています。
事業内容:
※一部抜粋
・マイナビ2025
・マイナビ就職EXPOマイナビ就職WEB EXPO
学生と企業が直接出逢える場。イベント規模は日本最大級を誇る。
https://job.mynavi.jp/conts/2025/event/index.html
・My CareerBox
履歴書、共通研究概要書、さまざまなファイルなど、必要な提出物をまとめて管理できるツール。
パーパス / 存在価値:
一人ひとりの可能性と向き合い、
未来が見える世界をつくる。
インタビュアー:林由宇人
ライター:林由宇人