企業紹介 2022.07.27

株式会社GIGの内田一良さんに取材をしてまいりました。経験が浅い中で、どのようにGIGからの期待に応えていったのか?入社間もない社員に挑戦の機会を与える株式会社GIGの企業文化に迫ります。

プロフィール

新卒で株式会社GIGに入社。現在はメディア事業部マネージャーとして、日本最大級のフリーランスメディア『Workship MAGAZINE』をはじめとした複数メディアの戦略設計・マネジメントに携わる

大学卒業2ヵ月前…。インターンとしてGIGへ入社

まずは入社のきっかけをお伺いできればと思っております。

もともと僕は大学院でストリートダンスの研究をしていたので、ダンスにかかわる仕事ができたらいいなと思って、エンタメ系の企業を受けていたんですよ。

そうなんですね!

結果的に一部上場の企業から内定をもらったところまで良かったんですけど、内定式に参加した結果、どうも空気感が合わないなーと感じてしまって。
会社に骨を埋めるくらいの覚悟だったんですけど、内定式の時点から出鼻をくじかれたという…。

一緒に働く人って、大事ですもんね。

相当悩んだ末に、結局内定を辞退しました。
それが卒業2ヶ月前という恐ろしい時期に内定辞退しまして…。

思い切りましたね!

そこで、あらためて自分のやりたいこと・できることを見つめ直しました。そしたら自分には、大学院で論文をひたすら書いていたのと、小学生の頃からブログをずっと書いていたという武器があることに気づいたんです。それで、文章に関わる仕事、Webメディアをやっている会社に応募してみようかなと思ったんです。

そこで初めて、GIGを見つけたって感じですか?

そうですね。当時は卒業直前で焦りがあり、気になる企業を片っ端から連絡しまくって、面接に行って、落とされて、を繰り返してたのですが…。「インターンでもいいや。一旦どっか入ろう!」と思って入った会社がGIGなんですよね。

インターン生から正社員に!社長へ直談判!

GIG内田さん①

ちなみに、次の会社を決めずに内定辞退された際は、どのように考えていたんですか?

実は内定辞退する少し前から、フリーランスとしてWebライターの仕事を受けていたんです。だから、「最悪何かしらで生きていけるっしょ?」ってノリでしたね(笑)
そこで本当にたまたま拾ってくれたのが、ここの会社って感じですね。

「まずはインターンから」ということでしたが、正社員になるキッカケは何だったんですか?

そもそもインターンをしながら就職先を探そうと思ってたんですけど、実際にGIGで働いてみたら、かなり居心地が良かったです。
もともとやりたかった仕事ができていましたし、周りの人も良い人だったので。

それこそ、会社の雰囲気や業務内容が内田さんに合っていたんですね。

ただ当時、GIGは新卒採用をしていなかったんですよ。
そこで上司に、「今就活中なんですけど、よかったら入れてくれませんか?」と伝えまして。

そしたら社長と面談を組んでいただけて、入社が決まったって感じです。

直談判したんですね(笑)

当時の僕の上司が「入れてもいいんじゃないですかね?」と話を通してくれていたみたいです。だから、社長との面談は5分ぐらいで終わったかなあ。

かなりあっさりと決まったんですね(笑)
5分間の面談で、どんな話をしたんですか?

覚えてるのは、学生時代に書いたブログを見せたことくらいですかね。それを見て社長が大笑いしてくれて、そのあとに「じゃあ、これからよろしくお願いします」って言われましたね。
うちの会社自体が、人柄を見て会社に合うかどうかを判断しているので、そこで選んでもらえたのかなというのはありますね。

人柄とブログが決め手だったんですかね!
ちなみに、そのブログはどんな内容だったんですか?

iPhone Xの機能検証記事です。iPhoneとしてはじめて「顔認証システム」を導入したことで話題になりました。そこで、「僕がめちゃめちゃ変顔しても顔認証してくれるのか?」みたいな内容だったと思います(笑)

タイトルからめちゃくちゃ面白いですね(笑)

ありがとうございます。これともう一つ、「めっちゃ疲れた状態で入る温泉=最高を証明するために116km先の温泉へチャリで行く」みたいな記事を見せましたね。こんなふざけた内容で、よく面接通ったなーと思いますよ(笑)

<実際のブログ>
【iPhoneX機能検証】Face IDは犬と変顔を認識してくれるのか
https://uchidakazuyoshi.seesaa.net/article/454609329.html

「めっちゃ疲れた状態で入る温泉=最高」を証明する
〜116km先の温泉へチャリで行こうとはした〜
https://crazystudy.info/onsensaiko

入社2ヶ月目で、新規事業立ち上げ、メディア責任者に抜擢

GIG内田さん②

実際、入社してから取り組んだ業務の中で、苦労した経験とかってありますか?

いやー、もう苦労だらけですけどね(笑)「自分の裁量を持って働きたい」っていう新卒の方って多いじゃないですか。僕自身もそうだったんですけど、入社2ヶ月目ぐらいで、新規事業立ち上げの仕事を任されたんですよね。

新卒2ヶ月目ですか?早いですね!

最初は「いきなり新規事業立ち上げ!自分の裁量で仕事を動かせる!」と嬉しかったのですが…。仕事の勝手が分からないから土日も働いてしまって、気が付いたら残業時間が社内で一番多かったんです。当時は、「ベンチャーってこういうものなのかな」って思っていたんですけど、僕に立ち上げを任せてくれた上司が社長から怒られていたので、逆に申し訳なかったなという(笑)

さすがにそうですよね(笑)

あとは、入社3ヶ月目に、Webメディアの運営を任されました。それが、現在も編集長を担当しているWorkship MAGAZINEです。当時は月に20本の記事公開がノルマでした。外部のクリエイターさんを交えながら、自分がディレクションをして作っていくというのが大変でしたね。

『Workship MAGAZINE』
https://goworkship.com/magazine/

それはめちゃくちゃ大変ですね。
…あれ?そうすると入社三ヶ月で「新規事業立ち上げ」と「メディアの責任者」を同時並行でやっていたんですか?

はい、なので当時はキツかったですね(笑)

任されるきっかけは何だったんですか?

新規プロジェクトに関しては、僕がやりたいと伝えたというよりは、急に任された仕事でした。当時は会社自体がまだまだ駆け出しで、どんどん新しい仕事作らなきゃやっていけなかったので。その新規事業をやりながらも「メディアを運営したい」ってことを上司に言ったら、メディアをまるまる1つ任せてもらえたという感じですね。

責任の重さとか仕事量を考えると、ぞっとしますね…。

でも、今はもっと多い本数を制作しているので、慣れってすごいなって思います(笑)
自分が望んだので、ある程度の苦労は覚悟していましたしね。

なんか素敵ですね!
内田さんを信じて重要度の高い仕事を任せたGIGさんと、その期待に人一倍苦労しながらも応えてきた内田さんの信頼関係を感じました!

乗り越えたら絶対進化する、だから乗り越える

GIG内田さん③

ここまでのお話で、かなりの修羅場を乗り越えられてきたと思うのですが、どうやってそれらを乗り越えてきたのか、お伺いしたいです!

乗り越えたとか、どのようにしたとかいうより、「やるしかなかった」ですね。
hack的なものはありません。担当していたWebメディアには月間20本の目標がありましたし、新規事業のほうにはお客様がいたので、投げ出したら大変なことになります。やるしかなかったです。

シンプルですけど、「やるしかなかった」というのは究極ですね!
とはいえ、いきなりだと難しいこともあると思うのですが、仕事のベースは教えてもらえる環境はあったのですか?

そうですね。当時は先輩編集者がつきっきりで原稿に赤入れしてくれましたし、チーム内で改善点を洗い出す時間もありました。とはいえ、基本的にはOJT*でしたね。仕事しながら仕事を覚える、という。

※OJT=On The Job Training」の略称で、職場内で実施される訓練。 業務を実践しながら、必要なスキルや知識を教える方法。

やるしかないという状況で大切にしていた「考え方」や、支えてくれた「人」について教えていただきたいです!

考え方で言うと、うちの会社のVALUE(行動基準)に即していますね。
VALUEの一つに「JUST HACK IT」というのがあり、進化は危機からやってくるとされています。やり遂げられないは無い。やり遂げたら絶対進化する。だからやり遂げる。そんな考えがあります。

参考になります!

やり遂げるために、まずはスピードを優先して一歩でも前に進めるのも大切だと考えています。
クオリティを上げる事にこだわりすぎて、納期に間に合わないのは本末転倒です。まずは早くする。そして、スピード重視で素早くトライアンドエラーを繰り返すことで、クオリティも上がると考えています。速さと質を追い求めて、PDCAサイクルを回していくということですね。

ものすごく共感しますし、きっとGIGの皆さんが意識して実行されていることが会社全体の強さにも繋がっていると思いました!

支えてくれた仲間への感謝

GIG内田さん④

続いて、支えてくれた「人」について教えてください!

うちのチームには、アルバイトや業務委託をあわせて十数人のメンバーがいるのですが、正社員は僕ともう1人だけなんですよね。それが泉という2年前に新卒入社したメンバーです。この2年間、彼と二人三脚で自社メディアの運営をしてきました。

正社員としては、お二人で自社メディアを運営してきたんですね!
その中で、泉さんとの印象的なエピソードはありますか?

そうですね、彼が入社した2020年の4月頃ですかね。その頃、初めての緊急事態宣言が来るわけですよ。新卒入社なのに、最初からリモートワークということになってしまって。
今はリモートでも問題なく仕事できていますが、当時はリモートワークの仕組みづくりをする前の段階だったので…。彼はもちろん、僕自身もどうしていいか本当にわからず辛かったです。

本当にそうですよね…。

ただその中でも、彼ができそうな仕事や、新規プロジェクトをお願いするスタンスは変えずにやっていました。途中、彼が大失敗して、お客様に謝りに行くこともありましたが…(笑)
ただ、そうしたお互いが疲弊した中でよく頑張ってくれたなと思います。そこから今まで、メディア運営をはじめとした色々な仕事をしてくれているのを見て、2年間でここまで本当に成長してくれました。

泉さんに助けられたなと思うことってありますか?

「助けられた」と言うよりは、当時は「僕が助けられなかった」という思いがあります。記事を書いてもらって、僕がチェックして、というのをやっていましたけど、リモート環境が整ってなかった当時はそのくらいしかできなかったんですよね。
本当はもっと一緒に、膝を突き合わせて仕事を教えたり、飯に行ったりしたかったんですけど、それができない中でよく不貞腐れずに付いてきてくれたなと思います。本当に「ありがとう」と言いたいです。

いろんな意味で辛い時期にずっとついてきてくれた、っていうのは感謝しかないですね。

はい。今では、彼が中心でチームのディレクションをしていたり、新規事業を複数立ち上げてもらったりしています。その中の2〜3個が当たって、収益の柱になっていたりもするんです。

素晴らしいです!危機を乗り越えたからこそ、「進化」していったんですかね!

GIGに根付く挑戦の文化

GIG内田さん⑤

ここまでで、GIGさんには圧倒的に『挑戦の文化』が根付いていると感じました。そこで、『挑戦の文化』を機能させる秘訣があればお伺いしたいです!

そうですね、先ほども少し触れましたが、会社が掲げているVALUEの浸透があるかなと思っています。VALUEは3つ、「Good is good.」「JUST HACK IT」「Making a great team.」です。
まず1つ目は「Good is good.」で、直訳だと「良いものは良い」ですね。良いものを作るという気持ちは社員全員が持っています。相手の期待を上回ってアウトプットを出すために、こだわりを持って仕事をやるということですね。

そして2つ目が、先ほども話した「JUST HACK IT」の部分で、ないない尽くしのベンチャーの中で、どうにかして速く、前に進めて完成させるということですね。これは「Good is good.」と矛盾するように思うかもしれないんですけど、そんなことはなくて。仕事を早くしていく中で、クオリティも上がっていきますし、ノウハウも身に付いてきます。ですので、必要なことは何でも挑戦して、ひたすらその結果を振り返っていくということですね。

なるほど。この考えが前提にあるから、挑戦が伴う仕事をやり切ることが出来ているんですね!

はい。そして3つ目が「Making a great team.」で、直訳すると「最高のチーム作りましょう」ということですね。上2つの目標が達成されても、チームが崩壊していたら仕事は成り立たないんです。「チームのために相手の立場に立って意見を伝えましょう」「困っている人がいたらすぐに手を差し伸べましょう」という具合です。
チームの為に仕事をするという意識があれば、自分の仕事をもっと早く終わらせようとか、逆に仕事の遅れているメンバーいたら助けてあげようという気持ちが生まれますよね。
「Good is good.」「JUST HACK IT」「Making a great team.」の3つって、どれかが欠けたらダメなんです。全部満たして初めて大きな力が出せると思っています。

凄く大事ですね!
挑戦は失敗が付き物なので、どうしても「怒られたらどうしよう」とか「迷惑かけたらどうしよう」みたいな恐怖があると思うんですけど、こういった意識があればその恐怖を払拭して前向きに挑戦できると感じました!

組織・個人が持つ目標への追求

GIG内田さん⑥

では、最後の部分なんですが、会社組織でのビジョンと、内田さん個人のビジョンをお伺いできればと思います。

はい、まず会社としてですが、GIGは「テクノロジーとクリエイティブでセカイをより良くする」といミッションを掲げています。この、テクノロジーとクリエイティブの2軸を大事にしていこうと思っています。
例えばGIGでは、35,000人以上が登録するフリーランス・副業向けマッチングサービス『Workship』を運営していますが、フリーランスやジョブ型雇用の領域では「セカイをより良く」できる規模感にしたいですし、業界ナンバーワンを取りたいと思っています。またGIGが開発している、リード獲得に特化したCMS『LeadGrid』も、お客様にとって本当に便利なサービスを提供できるよう改善し続けたいです。

ありがとうございます。個人のビジョンとしてはいかがですか?

はい。メディアという領域においては、誰にも負けないぐらいの課題解決力を持ちたいなと思います。Webメディアの事なら、とりあえず僕に相談したら何でもわかるという状態にしたいし、メディアといったら僕と言われるようになりたい…、というか「なる」ですね。僕自身がこの会社に入ったのも、Webメディアをやりたかったからなので、その軸はぶれていません。「やりたい」はもう達成できたので、今度は業界ナンバーワンになりたいですね。

すごく素敵です。自分のやりたい領域を追求できていてかっこいいです!

株式会社GIG

GIG会社概要

事業概要:
デジタル領域の課題に対して、システム開発、マーケティング、データ解析など一気通貫のデジタルコンサルティングサービスと、デジタルプロフェッショナルとプロジェクトをマッチングするプラットフォームを展開しています。

MISSION:
テクノロジーとクリエイティブで、セカイをより良くする

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インタビュアー:伊藤香輝

ライター:伊藤香輝