2023.11.02

【徹底解説】企業分析のやり方は?なんでやるの?|新卒就活

【徹底解説】企業分析のやり方は?なんでやるの?|新卒就活


多くの就活生の皆さんは、自己分析の後に企業分析を行うと思います。とはいえ、情報収集のやり方や、自分との相性の評価・判定をゼロから行うのは難しいと思います。今回は企業分析の目的からやり方までお伝えするのでぜひ今日から企業分析を始めてみてください!



企業分析とは?

就活における企業分析とは、企業の事業内容や業務内容、働き方などを調べることです。企業に対する理解を深めることで、より説得力のある志望動機を言語化でき、ESや面接対策にもなります。入社前にミスマッチに気づけることもあるので絶対にしましょう。

企業分析はなぜするの?

 

企業分析を行う目的は、「自己実現ができそうな企業」を探すためで

 

す。自己分析をして自分が活躍できる環境、やりたいことを言語化した後に、それが実現できる会社であるかどうか企業分析を行います。企業分析の活用シーンは企業との適合度をみる時、企業の選考時の2つです。

企業とのマッチング:本選考に進むかどうか決める

企業の選考:選考を受けている会社で「志望動機」と「キャリアビジョン」を語る


これに加えて企業が新卒に求める人物像活躍する先輩社員の特徴の解像度を高めましょう。これを自己分析の結果と照らし合わせてマッチングの評価・判定を行います。

最終的に競合企業との比較を行うことが前提なのでテンプレートを作ってで集めた情報の整理をしましょう。


企業分析の主要な方法3つ

企業の情報をどうやって集めるか分からない人もいると思います。ここでは主要な3つの方法での情報の集め方とそれぞれの特徴についてお話します。

企業HPをチェックしよう

まずはHPや採用情報サイトなどから情報を集めます。説明会など、人事担当者や社員の方とお話できる機会に調べればわかる情報について質問することは避けましょう。ここで事前に調べたHPや採用情報サイトの情報を元に質問をすれば、より理解の深まる回答が得られるようになります。

会社説明会などの企業イベントで聞いてみよう

人事担当の方から直接お話を聞ける機会です。企業が出している「新卒に求める人物像」に加えて、向いていない人(=活躍しにくい人)と面接での評価観点の2点を合わせてを聞くとより理解が深まります。

OB・OG訪問をしよう

人事担当者以外の現役社員の方に話を聞いて情報収集を行いましょう。特に企業文化や新卒1年目の仕事内容などの公式情報を調べるだけじゃわからないソフト面の理解度を上げることができます。また、お会いした社員の方の入社の決め手や志望動機や、入社後のギャップを聞いておくことで志望動機により説得力を持たせることができます。

情報を集めるときのポイントは、【情報源を複数持つこと】【企業の弱みも調べること】です。特に企業の公式サイトや説明会の話だけでは信頼性のある情報の反面、偏りが出るおそれがあります。インターネットでの口コミサイトは信頼性に欠ける場合もあります。企業から発信される情報の他に客観的な視点からの情報も得るようにしましょう。また、良い部分だけでなく弱い部分も見えるように広い視野を持って進めましょう。

企業分析で必ずチェックしたい項目はこれ

 

「ハード面5項目」と「ソフト面5項目」を元に、企業が新卒に求める人物像と活躍する先輩社員の特徴を整理していきましょう。テンプレートを作るのにも使ってみてください。

ハード面:調べれば誰でも知ることができる表面的な情報

ソフト面:リアルに接点を持つことで知ることができる内面的な情報

 
ハード面5項目

①企業理念(ミッション・ビジョン)
企業理念には企業の今後の目標や社会に対する想いが込められています。
入社後は企業理念を達成するために仕事をしていくので企業理念に共感できるかはとても大事です。

②事業内容
企業の取り扱う商品やサービスです。単にモノだけをみるので無く、ターゲットやユーザー、販売方法、解決したい社会問題など様々な角度の情報を集めましょう。
複数の事業を展開していれば、主要事業や展開領域、今後のターゲットも調べていくと企業の強みや、今後の展望を読み取れるようになります。

③売上・利益
上場しているかどうか、業界内での立ち位置、今後の売上目標などの情報を集めましょう。
企業の将来性、社員の待遇面にも関わってきます。

④成長戦略
企業の成長戦略には、その企業の強みが読み取れます。今後のポジショニングを知ることで今後の企業が伸ばしていきたい分野も分かります。

⑤給与水準と評価制度
採用がコース別になっている場合、求められることもコースごとに変わってきます。給与水準の違いからも読み取れるでしょう。評価制度も会社によって様々なので調べておきましょう。

ソフト面5項目

 ①企業文化・企業風土等
入社後のミスマッチを一番感じやすい項目なので正確に把握しましょう。実際に訪問したり、複数の社員の型とお会いしていく中で感じた雰囲気も含まれます。

②活躍する先輩社員
実際に活躍する社員の特徴を把握しましょう。働くイメージや会社のイメージをつかめるようになります。

③(主に1年目の)仕事内容
会社によって内容が異なります。どんなことが経験できるのか、得られるスキルなどの情報を集めましょう。実際に入社した際にやる可能性が高いのでイメージを持っておくと入社後のギャップを感じることも少なくなります。

④成長環境
若手に対する会社の方針を調べましょう。育成方法や、成長スピードを知っておくと、後でマッチングを行う際に判断の決め手になります。

⑤キャリア形成イメージ
ジェネラリストかスペシャリストのどちらを求められているかによってキャリアは大きく異なります。同じ企業でも人によって違うので複数の社員の方から情報を集めましょう。

自己分析と企業分析のマッチングはここをみる

 

集めた企業の情報の評価とマッチング判定を行っていきます。
自己分析と企業分析を組み合わせます。

①自己分析で分かった  ②企業分析で分かった
「自分史・自分の特徴」×「企業の求める人物像」「企業で活躍する先輩社員の特徴」

 

この2つがどれだけマッチしているかを「共感度」と「適合度」から判断していきます。この時に定量的に評価することで比較ができるようになります。

「共感」と「適合」の2つのキーワードで評価をしていきましょう。特にソフト面とハード面の企業分析の10項目から考えていきます。
ここで分かった自己分析の結果と企業分析を行った結果から高中低の3つに分類しましょう。

高:自分に良くあてはまり、それを裏付けする強いエピソードがある
中:自分に良くあてはまるが、それを裏付けるエピソードは弱い
低:そもそも自分に当てはまっていない

このように具体的な比較ができると本選考を受ける企業と受けない企業を見分けることができます。限られている時間の中で、自分が共感でき、自信をもってマッチしていると思える会社に絞って、選考対策を行っていきましょう!

 

さらにワンランク上の就活を目指したい人には、企業分析と自己分析に加えて近未来分析の視点を取り入れましょう。社会の変化のスピードが早くなったことで価値観も変化してきていますよね。近未来分析の視点を入れることで①市場価値があり続ける人材になること②将来勝ち続ける企業を見抜けるようになります。

【まとめ】企業分析は効果的かつ効率的にしよう

企業分析をして、自己実現ができそうな企業を探し、説得力のある志望動機とキャリア

ビジョンを選考では企業に伝えてぜひ「納得内定」を獲得してください!

とはいえ、就活の他にも大学やバイトなど忙しい人も多いと思います。企業分析に割けるエネルギーは限られていると割り切り、必要なことに絞って、効果的かつ効率的な企業分析を心がけましょう!