キャリア 2024.05.24

学生が社会で活躍することにワクワクできる未来へ ~自分だけの武器が見つかるサービスに迫る~

学生の皆さんは、社会に出て働くことにどのようなイメージを持っていますか?

楽しみを感じている一方、「自分に向いている仕事は何か」「上手く仕事ができるのか」など、働くことに不安を感じている方も多いと思います。

 

そこで今回、「やりたいことを見つける」ことに加え、「実現する力を身に付ける」ことが叶うワーキングスクール『キャリツク』に取材をしました!

 

キャリツクを立ち上げた伊藤さんにサービスを立ち上げるに至った思いや活動内容の特徴についてお話を聞いてまいりました。

 

就活や社会に出ることに不安がある方だけでなく、新しく何かに挑戦したいと思っているあなたに、ぜひ読んでいただきたい内容になっています。

 

プロフィール

伊藤 香輝(いとう こうき)様

2021年4月にNexus Link株式会社に入社。

大学時代に体験した長期インターンを通じて、学生時代に社会を経験することの重要性を知る。その後、大学卒業と同時に長期インターンの事業を立ち上げる。1年ほどで事業をクローズし、学生向けワーキングスクール『キャリツク』の立ち上げを行う。

 

就活や仕事をする上で大切なマインドを育てたい

――キャリツクとは簡単に言うとどのようなサービスになるのでしょうか?

 

伊藤学生の納得内定*の獲得から、学生時代から社会で通用するキャリアを作ることをサポートするサービスになります。特に学生が就活で直面する課題の解決や、社会に出てから仕事が楽しめるようになるために実践経験を積める環境を提供しています。

 

※納得内定:自分が納得のゆく会社に内定をもらうこと

 

――そうなんですね。そのようなサポートを行っているのはなぜですか?

 

伊藤:二つあるのですが、一つ目に思ったのは、学生にとって就活が難しすぎるということです。仕事を経験したことがないのに「あなたのやりたいことは何ですか?」と聞かれても、答えられないと思うんです。

 

――確かにそうですね!経験したことがないものに答えるのはかなり難しいと感じます。

 

伊藤:当然答えのないものなので、悩みを抱えたまま就活をする学生が出てきてしまうんですね。だから「やりたいことが分からない」「本当にこの会社でいいのかな」と、自分の判断に自信が持てないんです。そのため、学生時代に仕事に取り組んでから就活をするような社会を作りたいと考えました。

 

――学生時代から仕事を経験することで、就活の悩みを回避することが可能となるのですね。

 

伊藤:二つ目は、内定が取れても仕事を楽しめている人が非常に少ない*ためです。

※実際に仕事を楽しめている人は全体の約20%しかいないそうです。

 

――そうなんですね…!なぜ少ないのでしょうか?

 

伊藤:基本的に仕事ができないからです。皆さんも出来ないことや苦手なことに取り組む時って楽しくないですよね?

それに加えて、仕事は責任が伴うので、失敗してはいけないという大きなストレスがかかるんです。

 

――仕事ができないと、とてもストレスになりそうですね…。

 

伊藤:その時に、周りに協力を求められれば問題ないのですが、自分だけで課題を抱え込んでしまい、苦しんでしまう人もすごく多いんです。

 

――なるほど。ちなみに協力が求められない原因はどのようにお考えですか?

 

伊藤:学校の宿題で染みついた癖があるからだと考えています。宿題は、自分を試すことが目的なので、基本的には人に相談したり答えを調べながら進めることはないと思うんです。また、できなくても、周りに迷惑をかけることがないので、「頼らなくてもいい」という癖が自然と身につきやすいんです。

 

――頼らないことが習慣化しているのですね。

 

伊藤:逆に、仕事では失敗してしまうと様々な人に迷惑をかけてしまうので、人に頼る癖がないとすごく苦しくなってしまうんです。もっというと仕事は周囲を頼るべきもので、相手と認識のすり合わせを行いながら進めたり、分からないときはきちんと聞いたりすることが重要になってきます。これらができない中で仕事をしてしまうとミスに繋がったり、ストレスを感じて仕事が楽しくなくなってしまうんです。

 

――社会に出てから一人で抱え込むことは危険ですね…!

 

伊藤:そのため、キャリツクでは頼れるようになることと、仕事ができるようになることの2つを軸とした環境を学生に提供しています。これらの2軸を提供することで、就活の課題が解決でき、楽しんで仕事ができると思います。

 

キャリツクのコンテンツ紹介!

――キャリツクではどのようなコンテンツを展開しているのでしょうか?

 

伊藤プロジェクト制度、就活サポート、コミュニティ制度の3つを展開しています。

 

――それぞれについてお伺いしたいと思います!

初めに、プロジェクト制度について教えてください。

 

伊藤:前提として、納得内定を取るためには、自分がどのような会社に行きたいのかを理解することと、その会社から内定をもらえる人材であることの2つが重要です。プロジェクト制度は、この2つを補うコンテンツになります。

 

伊藤:プロジェクト制度では、主にセールス(営業活動)、ライティング(取材活動・記事作成)、デザイン、マーケティングなどを体験できます。どの活動も、基本的な職務を一定期間内で目標を立てて遂行していきます。その中で、仕事の進め方を学んだり、自分の得意なこと・やりがいとなることに気づけるコンテンツとなっています。それに伴い、自分が行きたい業界や会社も見えてくるようになります。

 

――なるほど!仕事と同じことを実践的に経験できるのですね。

 

伊藤:また、どの活動もチームで遂行していくので、協調性、行動力やチームワークを鍛えることができるんです。具体的には、前に進んでいく力、考え抜いて行動する力、チームで活躍する力の3つですね。

 

――活動する中で、自然と鍛えることができるのですね!

 

伊藤:実は、これらは全て、就活で見られる社会人基礎力*の根幹となっているポイントなんです。プロジェクト制度で作った実績には、これらの力が含まれているため、就活で評価の高いガクチカ*を作ることもできます。

 

※社会人基礎力:職場や地域社会などで仕事をしていく上で重要となる基礎的な能力を指す

※ガクチカ:「学生時代に力を入れたこと」のエピソードのこと

 

――就活だけでなく、仕事で必要な力も身につけることもできるのですね!

次に、就活サポートについて教えてください。

 

伊藤:就活サポートは、就活を座学と実技の両軸でサポートしているコンテンツになります。その中でも方法論より考え方を伝えることを大切にしています。というのも、考え方が分からないまま「方法」にとらわれて就活を進めてしまうと大失敗してしまう可能性が高いんです。

 

――ちなみに「考え方」とはどのようなものなのでしょうか?

 

伊藤:例えばですけど、企業から採用したいと思われたら内定って取れますよね。そこから全て考えていくんです。採用したいと思われるためには「どういう人柄の人を求めているのか?」とか「どんな能力の人を求めているのか?」と考えていくようなイメージです。

 

――なるほど。ただ自分をアピールするだけではダメなのですね。

 

伊藤:そうですね。自分で正解を考える力がないと、今の就活は世の中に自己流のアドバイスがあふれているので、何をすればいいのか?どれが重要なのか?迷走してしまうんです。

 

伊藤:そこで、就活サポートの中では、就活全体のすすめ方や企業目線で考えることを主にレクチャーしています。そのうえで、基本的な自己ビジョン、就活軸、ガクチカ、自己PRなどの作成を行っています。

 

――就活の本質を理解できるコンテンツとなっているのですね。

最後に、キャリツクで展開されているコミュニティ制度について教えてください。

 

伊藤:キャリツクはメンバー同士のかかわりをすごく大事にしています。メンバーはプロジェクト制度や就活に加えて、大学の勉強、アルバイトやサークルの活動があるため、すごく忙しくしている人が多いんです。ですから、辛い時に支えてくれる仲間の存在が大切だと考えています。

 

――私も仲間が頑張っている姿を見ると、自分も頑張ろうと思えます!

 

伊藤:もっと言うと精神的な支えにもなりますし、メンバー同士で教え合うことで成長が何倍にも加速するんです!

――なるほど!

具体的にはどのような関わり合いがあるのでしょうか?

 

伊藤:イベントやナイトワーク*があり、プロジェクト制度の活動以外でも交流が生まれやすいです。また、1on1*やミーティングも多く、密にコミュニケーションを取ることができるため、キャリツクには強い繋がりがあると自信を持って言えます!

 

※ナイトワーク:メンバーそれぞれが効率良く作業に取り組むことを目的とした施策

※1on1:メンバー同士が1対1で行う面談のこと

 

――仲間と切磋琢磨しながら成長できる環境が整っているのですね!

 

将来にワクワクできるような取り組み

――キャリツクは「将来にワクワクできる若者の輩出」を目指しています。どのように叶えようとしているのでしょうか?

 

伊藤メンバーが頼ることと、当事者意識*を持って行動することの2つができるようになるように運営しています。

※当事者意識:物事に対して「自分の責任」と捉え、主体的に働きかけをしようとする意識のこと

 

――それぞれ詳しくお聞きしたいです!

 

伊藤:まず、人に頼れるようになってほしいと思っているので、「頼ってください」のような言い方ではなくて「頼りなさい!」と結構強めに言っています(笑)

 

――確かに、いつもおっしゃっていますよね(笑)

 

伊藤:ただこれには理由があり、先ほども言ったように「仕事ができない」とつまらないですし、辛いです。ですが、「できない」の主語は自分なんです。

 

――どういうことでしょうか?

 

伊藤:当たり前ですが、「できない」=「自分はできない」なので、「できる人」に頼れたら、極論できないことはなくなるんです。

 

――先ほどのお話に付随しますが、やはり頼ることは大事ですね。

「当事者意識を持って行動すること」についてどのように考えていますか?

 

伊藤:皆に将来仕事を楽しめるようになってほしいと思っています。そのために、当事者意識を持って行動することを伝えています。例えば、「自分がチームをもっと良くする」というように、自分からより良くする方法を考えて行動することですね。主体性や当事者意識に関しては意識的にフィードバックをして、皆が自分から行動を起こせる環境を作っています。

 

――なぜ仕事を楽しむためには当事者意識が大事なのですか?

 

伊藤自分から進んで取り組んでいるものは楽しくなるからです。当事者意識があれば、自分から進んで仕事に取り組むことができ、当然仕事ができるようになるため、仕事が楽しくなるんです。

 

――なるほど!

 

伊藤:仕事ができるようになると、当然人から褒められたり自分が必要とされたりすることが増え、さらに会社にとって必要な人になれば給料も上がっていくというプラスの循環に乗ることができるんです。そのような「プラスの循環に乗っている」という感覚を、キャリツクでの成功体験を通して皆に持ってほしいと思っています。

 

学生と社会の距離をもっと近づけたくて立ち上げたサービス

――そもそも、なぜキャリツクを立ち上げたのでしょうか?

 

伊藤:私自身が社会に救われた経験があるからです。

 

――詳しく教えてください!

 

伊藤:というのも学校では全然スポットライトが当たる瞬間が無かったんですよね。勉強やスポーツは人並み以下で評価がされなかったので、自分に自信がなくなってしまって…。「自分は何もできない…」と思っていましたし、社会に出ることに対してすごく後ろ向きでした。

 

――そうだったんですね…。

 

伊藤:そんな時に、現状を変えようと思い長期インターンに挑戦しました。仕事ができたわけでは無いのですが、仕事には色々な評価指標があることが分かり、社会には自分でも活躍できる世界があると感じました。例えば、まじめすぎること・楽観的すぎること・心配性なこと、などのいろんな個性が武器になる世界であることを知りました。この経験から、学生時代に自信を失ってしまった人に、学校で評価されているものだけが全てではないことを伝えられるような社会を作りたいと思い、キャリツクを立ち上げました。

 

――誰でも社会で活躍できるということを伝えたいと思ったのですね。

 

伊藤:また、学生と社会の距離をもっと近づけたいとも思っています。勉強やスポーツで自分のレベルを判断する学生が多いですが、社会がより身近になればそれ以外の個性(自分の武器)に気づく瞬間が増えると思います。

 

――キャリツクを通して、学生と社会の距離が近くなれば素敵ですね!

 

学生時代に社会経験を積むことが当たり前になる未来へ向けて

――キャリツクでは、どのような環境を提供したいと思っていますか?

 

伊藤皆が自信をつけて、変わることができる環境を提供したいです。たとえ活動で上手くいかないことがあっても、できない原因を言語化して打ち手を出すためのサポートも行っているので、諦めなければ達成することができるようになっています。

 

――キャリツクには、本気で取り組めば変わることができる環境があるのですね。

キャリツクで変わっていったメンバーがいたら教えてください!

 

伊藤:語りきれないくらい、色々な成長をしている子がたくさんいるので、ぜひこちら*を読んでいただけたら嬉しいです!

 

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※メンバー紹介はこちら↓

https://carituku.com/members/

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――ありがとうございます!

では、キャリツクで作っていきたい未来を教えてください。

 

伊藤学生時代から社会経験を積む文化を広げたいと思っています。現状、長期インターンシップに参加したことがある学生は3%*ほどしかおらず、長期インターンシップのおかげで就活が上手くいった人や社会で楽しく働けている人のロールモデル*は圧倒的に少ないんです。

 

※就職白書2023参照(2023年2月21日発行)

※ロールモデル:自分の行動や考え方など、キャリア形成の上でお手本になる人を指す

 

――すごく少ないですね…!

 

伊藤:ロールモデルを増やせれば、学生時代に社会経験を積むことが大切だという考えを社会に広げていけると思います。そのために、キャリツクで頑張った学生たちが、社会に出て仕事を楽しんでいる様子や、活躍している様子を発信して、今後の学生たちのロールモデルにしていければと考えています。

 

――キャリツクの学生がそのような文化を広めていければすごく素敵だなと思います。

ちなみに、今後キャリツクで新しく導入したい制度はありますか?

 

伊藤:キャリツクで頑張った学生たちが就活を有利に進めていける状態を作りたいなと思っています。ゆくゆくは、売り上げが立つような良い事業かつ、人を思いやれる良い人たちがいるような会社から、キャリツクで頑張った皆がスカウトをもらえる制度を導入したいと考えています。プロジェクトで頑張った分だけ、自分の将来に直結しているという実感を得ることができる環境を作っていきたいです!

 

――頑張ることに対して前向きになれる環境になりそうですね!

 

キャリツクに興味がある方へ!

――最後に、学生へのメッセージをお願いします。

 

伊藤:社会に出ることに不安を感じている方と、もっと挑戦してみたいと思っている方に向けてお話をしたいと思います。

 

伊藤:まず、自分に自信が無かったり、漠然と社会に出ることに不安がある方にこそキャリツクに来てほしいです!キャリツクで、何か1つの経験をやり切って自分を好きになる感覚を掴んだり、仲間と一緒に目標達成する楽しさを感じてほしいと思っています。

 

――次に、もっと挑戦してみたいと思っている方に向けてお願いします!

 

伊藤:前向きにもっと挑戦したいと思っている方にもキャリツクはおすすめです!キャリツクは、皆が活躍できることに重点を置いてサポートしていきます。頑張った分だけ成長できますし、自分がワクワクするキャリアプランに向けて活動できる環境があります。

変わりたいと思っている方は、ぜひキャリツクで一緒に次のステージに行けるように頑張りましょう!

 

――お話を聞いて、自分もワクワクした状態で社会に出たいと思いました!

取材は以上となります!ありがとうございました!