2024.06.06

デザインにセンスはいらない!ロジカルシンキングが身につくデザインプロジェクトの魅力に迫る

今回はキャリツクのメインコンテンツである「プロジェクト」*の中の1つ、

デザインプロジェクトに取材しました!

「キャリツクのプロジェクト活動って実際どんな活動をしているの?」

「デザインってなんだか難しそう…」

「ガクチカとして使える?」

そんな不安にお答えするために、デザインプロジェクトの立ち上げとメンターをしている伊藤香輝さんに根掘り葉掘り聞いてみました!

ぜひ最後までご覧ください!

※プロジェクト…様々な活動(営業・デザイン・ライティングなど)を通して、社会に通用するキャリアを作るコンテンツ

 

デザインプロジェクトのメンター紹介

伊藤 香輝(いとう こうき)さん

2021年4月にNexus Link株式会社に入社。

大学時代に体験した長期インターンを通じて、学生時代に社会を経験することの重要性を知る。その後、大学卒業と同時に長期インターンの事業を立ち上げる。1年ほどで事業をクローズし、学生向けワーキングスクール『キャリツク』の立ち上げを行う。

現在はデザインプロジェクトをはじめとした複数のプロジェクトの指導を行っている。

 

デザインプロジェクトとは?

――それでは今日はよろしくお願いします!

 

伊藤:よろしくお願いします。

 

――まず聞きたいのですが、デザインプロジェクトって何をしているのですか?

 

伊藤:デザインプロジェクトは大まかに言うと、ゼロからデザインを初めて3ヶ月で1件以上のデザインの案件を獲得することを目標に活動しているプロジェクトです。ちなみに、案件獲得とは、クラウドワークス*を活用して案件に取り組み、依頼者に採用してもらえた状態のことです。

 

※クラウドワークス:個人・法人問わず、業務委託の仕事をインターネット上で発注・受注することができる仕事のマッチングサイトのようなサービス。仕事が完了すると報酬が発生する。

 

――話を聞いていると、案件を獲得することはとても難しそうな気がします。それって本当に学生でもできることなのですか…?

 

伊藤:できます!なぜなら、デザインとアートは別物だからです!

 

――詳しく聞かせてください!

 

伊藤:ちなみに、「デザイン」という言葉を聞いて、どんなことをイメージしましたか?

 

――美術館の展示や絵画など、何か人とは違うセンスが必要なものというイメージですね。

 

伊藤:それらは実は「アート」で、仕事で使うデザインとは別物なんです。

 

――そうなんですね!

 

伊藤:アートというものは優れた感性によって作られていて、それこそ美術館で展示されているようなものですね。しかし、仕事になりやすいバナーやポスター等のデザインは理論的に作られるものだと考えています。

 

――理論的につくられる。とはどういうことでしょうか?

 

伊藤:例えば、「赤色を使ったら情熱的な印象を与えられる」、「目線が左から右に動くという性質に合わせて文字を配置することで読みやすくする」というような理論を組み合わせてデザインを作ります。

だから、デザインを極める際に必要なのはセンスではなく理論をたくさん学ぶことなんです。

 

――そうなんですか!意外です!

 

伊藤:だからこそ、相手が求めている内容に合わせて、デザインを理論的に作っていくことができれば、初心者でも案件を獲得できるんです。実際にメンバーの8割は3ヶ月程度で案件を獲得しています!

 

――お話を聞いていて、デザインの理論を習得することが重要だとわかりました。

それでは、案件を獲得できるようになるまでの道のりを教えて下さい!

 

伊藤:案件を獲得するまでの道のりは大きく分けて5つのステップがあります。

 

――詳しくお聞きしたいです!

 

伊藤第1に、デザインの理論を学びます。とても分かりやすくデザインの理論について説明してくれている本やサイトはたくさんあるのでそこから知識を得ていきます。

 

――次はどうするんですか?

 

伊藤第2に、学んだ理論がどのように活かされているかを分析します。身近にある自分が”良い”と思った作品にはデザインの理論がどのように活かされているかを分析するんです。例えば、「このポスターは余白が多いからかっこいいと感じるのだな」、「このポスターはアースカラー*を用いているから落ち着いた印象になるのだな」という感じです。

※アースカラー:地球大地植物などの自然物をイメージした茶色から緑色系の色

※実際に行っているデザイン分析の一部

 

伊藤第3に、実際に作ってみます。Canva*やPowerPoint*を用いて、第2で取り上げた作品と全く同じものを自分で作るんです。

 

※Canva:オンラインで使える無料のグラフィックデザインツール

※PowerPoint:Microsoftのプレゼンテーションソフト。

 

――なぜ全く同じ作品を自分で作るのですか?

 

伊藤:理由は2つあって、1つ目が見て観察するだけでは気付けなかった新しいことに気づくためで、2つ目がCanvaやPowerPointなどデザインに用いるツールを使いこなせるようになるためです。

 

――なるほど、自分で再現してつくることで色んなことが習得できるのですね!

伊藤第4にフィードバックをもらいます。実際に作った作品と第2で行った分析をメンバーに共有するんです。メンバーからは自分の分析結果に対して「ここはさらにこの理論も用いているのではないか」というようなプラスアルファの気づきが得られるフィードバックをもらったりしていますね。

 

――そうなんですね!

 

伊藤第5は、いよいよ案件に挑戦します。まずは、クラウドワークスから挑戦したい案件を探します。そしてその案件に対して提案するために作品を作ります。

 

――実際にはどのような案件があるのですか?

 

伊藤:一例ですが、バナー広告*をデザインしてください、こういうポスターを作ってください、本の表紙を作ってください、などですね。

※バナー広告:ウェブサイト上で広告主が自社の商品、サービス、イベントなどを宣伝するために使用される広告形式。

 

――バナー広告やポスターを実際に作るんですね!

 

伊藤:一旦作品ができたら次はひたすらブラッシュアップです。メンバーからフィードバックをもらいながら、案件をとれるまでひたすら繰り返していきます。

 

――そのような道のりなのですね…!

 

デザインプロジェクトではどのような力がつくの?~スキルアップ編~

――それでは、デザインプロジェクトでの活動によってどのような能力をつけることができますか?

 

伊藤:主に、習得力・説得力・デザイン力・推理力の4つを身につけることができますね。

 

――一つずつ詳しく教えて下さい!

 

伊藤:まず習得力は、独自の言葉ですが、意味はそのままで物事を習得するときに必要な力と定義しています。

 

――なるほど、その力があるとどのような良いことがあるのですか?

 

伊藤:この力があったら最強ですよ(笑)何をするにしても、すぐに習得できますからね!

――何でも習得できたら確かに最強ですね!ではそのような力がなぜデザインプロジェクトで身につくのですか?

 

伊藤デザインプロジェクトには、物事を0から習得できるようになるコツが詰まっているからです。

 

――詳しくお聞きしたいです!

 

伊藤:物事を0から効率よく習得できるようになるには、まず原理原則を理解すること、次にお手本を見ながら見よう見まねでやってみること、そして学んだことを人にアウトプットしてフィードバックをもらうことが大事なんです。

そして、先ほどお話ししたデザインプロジェクトでデザインの理論を習得するまでの流れがまさにこの流れなんです。

 

――たしかにそうですね!

それでは次に、説得力について教えて下さい!

 

伊藤:ここでいう説得力とは、自分の考えを理論的にわかりやすく伝えられる力です。

 

――なるほど、これが身についたらどのような良いことがあるのですか?

 

伊藤:就活で役立つ場面と、日常や社会人になってから役立つ場面があるのでそれぞれお話します。まず就活では面接に強くなりますね。

 

――なぜ面接に強くなれるのですか?

 

伊藤:就活の面接とは、自分自身のことやこれまで力を入れて頑張ってきたことを相手に伝える場だからです。このような場で自分の考えを理論的にわかりやすく伝えられたらとても強いです。

 

――たしかに、この説得力が上がれば面接に強くなれそうですね…!

 

伊藤:次に、日常や社会人になってから役立つ場面を上げると、自分の主張が通りやすくなるというメリットがあります。説得力が高まると、自分の意見を論理的にわかりやすく、かつ魅力的に伝えられるようになるから当然ですが意見が通りやすくなるんです。

 

――すごいですね!それではなぜデザインプロジェクトで説得力を高められるのですか?

 

伊藤:理論的に説明する機会が多くあるからです。デザインプロジェクトでは毎週ミーティングを行っており、そこで自分のデザインはどのような理論に則って作っているのかを説明するんです。

 

――実際に理論を用いて話す機会がたくさんあるんですね!

 

伊藤:そうですね。そうしていくうちに説得力がどんどん伸びていきます。

 

――では次にデザイン力について聞かせてください!

 

伊藤:デザイン力とは言葉の通りデザインができる力ですが、これがあると視覚的に物事を伝えられるようになります。

 

――詳しく教えて下さい!

 

伊藤:視覚的に物事を伝える例としてあるのは、説明資料や企画書などがありますが、これらを作る際にもデザインの理論が役に立つので手早くクオリティの高いものが作れるようになります。

 

――とても役立ちそうな能力ですね。

 

伊藤:これだけではなくて、デザイン力は文章作成にも活きてくるんです。

 

――そうなんですか?!

 

伊藤:文章でメールを送る際、デザイン力があれば、重要な情報を効果的に目立たせる方法や、読み手にとって良い文章の長さを考えられるようになります。

 

――文字にまで活きるとは驚きです。

 

伊藤:このようにデザイン力は日常のあらゆる場面で役に立つんです。

 

――そうなんですね。

 

伊藤:そうです、すごいんです(笑)デザインの力を用いると伝えたいことを視覚的にパッと伝えられるようになるし、そもそもデザインの理論をきちんと知っている人はかなり少ないので、一般的な企業だと入社後すぐにデザインについて一番詳しい人になれますね。

 

――それってすごいですね…!

それでは次に推理力について教えて下さい。

 

伊藤:ここでいう推理力とは、相手が求めているものを論理的に推察する力です。

 

――なるほど、そうなんですね。この推理力が身についたらどんな良いことがありますか?

 

伊藤:これは主にビジネスで役に立ちますね。市場を分析したり、限られた情報の中でターゲットが何を求めているのかという予測を立てる際に役立ちます。

 

――そうなんですね!ではこの力がなぜデザインプロジェクトで身につくのですか?

 

伊藤:デザインを考える際に、デザインの依頼者が何を求めているかを推理する必要があるからですね。

 

――詳しく聞かせてください!

 

伊藤:例えば、ヨガ教室のポスター制作という依頼があって依頼者はヨガ教室に入会するお客様を増やすことが目的だとします。その場合、依頼者がターゲットとしている人の「年齢・性別・収入・地域」などの情報から、どんなデザインが一番適しているか推理するんです。

 

――依頼者が達成したい目的に合わせてデザインすることが大切なんですね!

 

伊藤:そうなんです。この時に情報を収集し、様々な角度で分析をするので推理力が伸びるんです。

 

――将来どのような仕事をするにしても役立ちそうな力ですね!

 

デザインプロジェクトではどのような力がつくの?~考え方の変化編~

――次に、デザインプロジェクトで活動することによって考え方の変化は得られますか?

 

伊藤:変化は2つ得られると思います。1つ目が、社会に出ることへの不安が払拭されることです。

 

――詳しくお聞きしたいです!

 

伊藤:たとえ、社会に出ることが怖いと思っていても、初めて挑戦した領域で案件を獲得してお金を稼げるようになったという経験があると、社会で働く自信に繋がりそうじゃないですか?

 

――すごく良い影響がありそうですね!

 

伊藤:2つ目は、将来に対する不安が減ることですね。案件を得られるということは、完全に自力でお金を稼げるようになるということです。そんなスキルが手に入ったら、人生設計をする際の選択肢が広がりますよね。

 

――詳しく聞かせてください!

 

伊藤:例えば、働きながらダブルワークとしてデザインをして収入を増やすこともできますし、産休や育休など仕事を一時的に離れないといけないという場面でも自分のペースでお金を稼ぐことができるようになります。こうすることによって漠然とした将来への不安が減ると思います。

 

――たしかに、不安が払拭される気がします!

 

具体的な活動とは?

――これまで、デザインプロジェクトの素敵な面を見てきましたが、ぶっちゃけ大変なことってありますか?

 

伊藤:ありますね。

 

――そうなんですね…!例えばどのようなことですか?

 

伊藤自分が納得できる作品を作れないときと色んなこととの両立をすることですね。

 

――詳しく聞かせてください!

 

伊藤例えば、デザインのアイデアが浮かんでこないときや、イメージはあるもののなかなかそのイメージ通りに作ることができないとき、さらには作品が自分が描いている理想に届いていないもののミーティングの日時が迫っているため、その作品をアウトプットしないといけないという葛藤を抱えることなどがありますね。

また、デザインと就活や学業を両立させることが大変だという声もメンバーから聞くことがありますね。

 

――そうなんですね。

 

伊藤:しかし、大変だと感じることはあるものの、みんなこだわって制作するということを楽しんでいますね。

 

――皆さん楽しまれているんですね!

ただ、デザインの大変さも同時に感じたのですが実際にはどれくらい活動に時間を割く必要がありますかね?

 

伊藤:作品を一つ作り切るまでは1週間で6時間以上、作業時間を確保できたら問題はない確保できたら問題はないです。もちろん、作業時間が多ければそれだけ成長角度は大きくなります。

 

――6時間でしたら時間をつくれそうです!

それでは、デザインプロジェクトのチームの雰囲気を教えて下さい!

 

伊藤:すごく仲間思いなチームです。

 

――詳しくお聞きしたいです!

 

伊藤:あくまで私の感覚ですが、デザインが好きな人っていろんなことを気にする繊細な人が多い傾向があると考えています。そういう人が集まっているチームだからこそ、人への気遣いがとても上手いんです。また、彼らも気遣いができる仲間のことが好きなので、お互いが尊重し合える仲間思いなチームになっているのだと思います。

 

――そうなんですね!

 

就活で使えるガクチカになるの?

――これまでお話をうかがって、デザインプロジェクトは素敵な環境で良い学びをたくさん得られるとわかりました。

それでは、その学びは就活にどのように役立ちますか?

 

伊藤:学びをたくさん得られるからこそ、書き方にもよりますがデザインプロジェクトでの活動はとても強いガクチカにもなります。

 

――そうなんですね!なぜデザインプロジェクトでの活動が強いガクチカになるのですか?

 

伊藤レアかつ挑戦力をアピールできるからです。

 

――詳しく教えて下さい。

 

伊藤:デザインはこれまでもお話している通り、実は理論なので誰にでもマスターできるものです。しかし、詳しく知らない人にとってはデザインができることは特殊技能のように思われますし、いい意味で個性的に見られます。だから、他の就活生と差別化できるんです。

 

――たしかに、デザインができるとアピールできる人は少なそうですね。

 

伊藤:また、面接官は営業や人事のプロであることは多いですが、デザインについては専門外であることが多いです。だから、デザインができる学生は面接官自身とフィールドが違う分野のプロであるため、リスペクトされやすくなります。例えば、デザインができるということを伝えたり、実際に作った作品を見せたりすると面接官も感心するんです。

※メンバーが作成し、実際にサービスロゴとして採用された作品

 

――リスペクトされるなんてすごいですね!

 

伊藤:また、0からデザインを習得することに挑戦しているため挑戦力もアピールすることができます。

 

――たしかに、挑戦できる人物であることを示せますね。

 

伊藤:あくまで私の観測ですが、最近はどの規模の企業もチャレンジ精神のある就活生を求めている傾向にあります。

近年技術が発達して、環境がすごい速さで変わっているからこそ、ベンチャー企業だけではなく大企業も新たな取り組みが強いられます。そのため、「挑戦経験」は就活において強いアピールになるんです。

 

――そうなんですね!

 

興味が湧いた人、ぜひ来てください!

――それでは、このデザインプロジェクトはどんな人におすすめですか?

 

伊藤:まず、これまでの話を聞いて、楽しそうだな、好きだな、と思ったらやってみたらいいと思います!デザインは何度も言うようにセンスは関係ないので、「私には絵心がないし、私が作ったパワポはださいしな…」などは全く気にする必要はありません。ちゃんと勉強したらできるようになります。

 

――そうなんですね!

 

伊藤:だから、「出来るようになりたい」とか「やってみたい!」という想いが少しでもあれば挑戦してください!

 

――お話を聞いて、デザインプロジェクトに挑戦してみたいと思いました!

今日はありがとうございました!